さぬき録

過去に観た漫画・アニメ・小説等の記録。個人メモです。

隅でいいです。構わないでくださいよ。

隅でいいです。構わないでくださいよ。まこ先生による小説、全4巻。丹野いち子先生によるコミカライズ、全3巻。

 

なろう小説にハマりつつあるときに和風ものだー!珍しい!と思い読み始めた作品。最初はコミカライズから入りました。何故ならば、幼男と幼女が出てくるから…!この作品は1話アバンでラストを匂わして、続いて扉絵、そして本編が幼少期から始まる……というタイプの入り方をします(特に転生ものに関してはこの入りは基本テンプレなのでネタバレではないかなぁと配慮なしでいきます)。つまりははじめの方はショタロリに優しいタイプの作品なのです…まんまと釣られたわけです。ありがてぇ…ありがてぇ…。設定も遊女ならぬ遊男という珍しいもので現実問題貞操観念どうなっとんねんというツッコミは横に置きつつなにより遊男見習いたちが可愛いんです…。実際遊男なんてあったらめっちゃくちゃドロドロしそうだけどね。客の女が既成事実を作ろうと画策しまくってそう。そこは常識の異なる世界観ということで考えすぎてはいけない。

 

リアルな話をするとコミカライズはめちゃくちゃ中途半端なところで終わります。おそらく打ち切り。めちゃくちゃ中途半端です。本編に入れてすらないです。なので続きはなろう小説で読みました(文庫は未読です…が面白かったので書き出してます)。感想…………ビックリしました。色々と。個人的にラスト展開のどんでん返しからのどんでん返しはかなり好みでした。あー!そっち?それがそうなってたのね?それはそういうことなのね??っていうのがポロポロと。かなり初期からフラグ蒔いてた感じがあるので(とある発言とか)主なストーリーは最初から決めて書かれていたのかもしれません。これってこういうことかーっていうのを確かめるために三周くらいしました。色々な人の色々な考えが交錯する話は読み応えがあって良いですねぇ。

 

恋愛系・転生ものが好きな方だけでなく、雰囲気的にミステリー好きな方にも楽しんで頂けるかもです。お金とか時間とか余裕が出てきたら文庫でも読みたいです。コミカライズも、またやってくれないかなぁ……。