さぬき録

過去に観た漫画・アニメ・小説等の記録。個人メモです。

お狐様の異類婚姻譚 元旦那様に求婚されているところです

お狐様の異類婚姻譚 元旦那様に求婚されているところです

糸森環先生による小説。シリーズ1作目。

 

怪の里で薬屋を営む"人"と里の長である白狐のお話。タイトル通り白狐の白月が人の雪緒に求婚してます。もちろんそれだけではなく求婚を巡って様々な事件と思惑が巻き起こります。かなりハラハラする展開も多くタイトル見た時コメディだと思ってたけど全然そんな事なかった。普通に血まみれになります。甘い場面もあったりキャラ同士の楽しいやり取りもあったりはするので全体的にバランスの良い作品だったなぁという感想です。

 

個人的なオススメポイントとしては白月の弱点耳と尻尾。あとがきでもモフモフについてチラリと触れていたので多分著者様的にもオススメポイントなのでは。耳と尻尾に限らず毛の描写が上手いのかすごくモフモフしたくなるのです…。モフモフ……したい…。子狐?たちも絵は無かったけど可愛いに違いない…。

 

キャラ的には由良が好き。不憫な感じがあるし実際活躍の場面は一瞬しかないけど、鵺のような生真面目なキャラ結構好きであります。実直な感じがして。他キャラがなんかというか…クセありまくりなのでその中でも割と常識枠なのかな?と。とはいえ怪の中では、です。あしからず。作中でしれっと他の里の手伝いさせられてたの同情した。(そして笑った)なんかそういう立ち位置が似合いますね、彼は。

と書いてる内に、いやしかし宵丸のギャップも好きだな、とか雪緒の素直でありつつ賢いところとか、勿論白月の狡猾さとか良いなってなったりしてきました。ただ甘いだけじゃない。ただ優しいわけじゃない。ただ嫌なわけじゃない。そういうの距離感が個人的には好きでした。

 

ほんとのラストのラストの白月と雪緒のやり取りがめちゃくちゃ好きです。ケンカップルみたい。素のままで、もっと親交を深めてください。2巻以降もあるので時間あったら読みます。