夜のピクニック
私だってたまにはちゃんとしたも小説も読む。
ずっと気になってた作品で、最近本を手にする機会があったのでやっと読めました。これは読んで損はない作品。なぜもっと早く読まなかった…?
端的に言ってしまうと歩行祭という夜間をかけて学校から目的までを往復するという行事の中で生徒たちが話してるのを見てるだけの小説なんだけど、いや、それだけなんだけど面白いのよねぇ…不思議なことに。
初めはいきなり生徒らの日常に放り出されるので「え?なに?なんかいきなり始まった?」って感じで読み進めてたんですが、段々みんなの人となりとか立ち位置とかが分かってきて深く物語に入り込めるようになってから感情移入したりとか私の年齢も年齢なので応援したくなったりして、物語にめちゃくちゃ振り回されてました。状況描写もリアル(と言うのが正しいのか分からないですが)でその場の空気が感じられてまるで一緒に夜間歩行に参加してるかのよう。上手く言えないけど『分かる』感じです。
タイトルを言っただけで周囲の人からオススメされるそんな小説。もちろん私もオススメします。とても良い。また読みたい。
ちょっとだけネタバレ?
誰と誰とは言わないが同窓会で再開して親友と親友は付き合うのかな(もしくは同窓会前に付き合ってた。そしてそれを知って顔を合わせる二人の主人公。)とか想像したりしてる。
この微妙に終わらずに終わる感じは妄想が進むから読後が楽しい。小説はイラストも無いから無限大の可能性…素敵です…。