さぬき録

過去に観た漫画・アニメ・小説等の記録。個人メモです。

アルバート家の令嬢は没落をご所望です

アルバート家の令嬢は没落をご所望です。

原作さき先生、コミカライズ彩月つかさ先生による小説、漫画。既刊2巻(2020年2月現在)。

 

飽きずに令嬢もの。永遠に飽きない気がする。これは恋愛<<<<ギャグ。恋愛はちょびっと。最近(2巻)でシリアスな話ちょびっと入ってた。

杉田智和がアディの声は中村でって言ってた。めちゃくちゃわかる…!アディは中村。もっと話数たまったらアニメ化してほしい。

 

基本設定

・主人公は転生者。元日本人。

・転生先は乙女ゲームの世界。

乙女ゲームの悪役令嬢(ライバルキャラ)に転生してしまった。

・ギャグ。

 

主人公のメアリがアホの子…というか作品に出てくる人ら基本アホの子なのでアホの子がアホの子にツッコミを入れるという、ボケとツッコミをお互いに回していくスタイルのやつ。ボケの範囲が広がるので一話内のボケ数が多め。相変わらず花ゆめ系好きな人は好きだと思うなー、偏見だけど。

この作品のボケが好きなので、作品として成り立つとか考えずに願望としては、このままあまりシリアスパート入らないでボケで突き通して欲しい。

 

令嬢もの読んでていつも思うのは最後まで、せめて切りの良いところまで連載が続いて欲しいなぁってことです。なので感想を連載途中ですが投下します。

どうかこれを目にして読む読者が増えますように…。私の文章は置いといて杉田智和がオススメしてた(……オススメしてたか自信無くなってきた。けど話題には確実にしてた!)という文だけを読んで作品を読む人が増えてほしいです。

婚約破棄から始まる悪役令嬢の監獄スローライフ

婚約破棄から始まる悪役令嬢の監獄スローライフ。既刊1巻。原作 山崎響先生、漫画 平未夜先生。

 

ジャンルは少女漫画括りになってましたがギャグ全振り。面白すぎる。まだ1巻しか出てないの悲しい。早く続きを見たいです…。

 

悪役令嬢ものって導入は基本同じなのでその後どう展開するかで変わってくるとは思うんですが…。いやまず、普通に獄入りするの?!っていう。その時点でぶっ飛んでる。さらには極入り後にすることがぶっ飛んでる。すべてが予想の斜め上。この主人公、ほんとぶっ飛んでる。好き。今のところ強い女性しか居ない。性格悪いやつとかも居なく、愛すべきバカはいる。

 

めちゃくちゃ偏見ですが、花ゆめ系のギャグ好きな方は刺さるかも。2019年ラストのオススメ作品になるかもしれないです。来年の漫画大賞とか入るのでは?とにかくめちゃくちゃオススメです!

ハム太郎3 ラブラブ大冒険でちゅ

ハム太郎3 ラブラブ大冒険でちゅ

任天堂。2003年5月31日発売。

久しぶりにハム太郎をやりたくなって実家を探しまくって見つけたのでちょこちょこと時間を見つけつつプレイしました。多分人生4周目。

 

久しぶりにやるとなかなか楽しい。ハム太郎がハム語を集めながらハムたちのラブを集めるというゲームだが、改めて見るとハム語の完成度高い。(言語としてもだし、動きと音も含めて!)

ツイッターでも呟いてましたが、ハム語を言うときの電子音が本当に話してるように聞こえるんですよ。アドバンスってこんなにサウンドのクオリティ高かったでしたか?びっくりしました。

ゲームシステムとしては女児向けゲームですので、次に進むべき場所をストーリー内で自然に誘導していたり、詰まったらヒントをくれるキャラが地下ハウス内に常駐していたり優しいです。スイスイ出来ます。

また、女児向けゲームは簡単かつ単調になりがちですが、ハム太郎はストーリーが一つ一つが短いのでトントン拍子で進められるので飽きずに出来ます。合間にハム語集めやミニゲームも入ってくるので単調にならない工夫がされてるんだなぁと関心しました。いやすごい。めちゃくちゃ簡単なミニゲームもあるしやたらと際どいミニゲームもあります。あたっちゅのゲームは2にもあったやつでやっぱり面白かった。つっつんパニックは全然記録更新出来ません……。

ハム太郎たちのハム関係については2の方が濃かったかも…?(おぼろげなので違ったらすみません)3はあくまでハム関係は知ってる前提な気がします。よく考えたら当たり前か。イラストは原作寄りでめちゃくちゃ可愛いです。ねてるくんほんと可愛い。

 

ハム太郎のゲームは意外と面白いので是非色んな方にやってもらいたいです。個人的には某ゲーム実況者の風邪を引いたときにやるゲームリストに入ってて欲しいです、シルバニアとともに。そしてハム語をどうぶつの森実況で使ってて欲しいですね。分かる人には分かってほしいやつ。

フォロワーさんに2をオススメして頂いたので今度やりたい…。まずはソフトを探すところから頑張ります。

ばいきゅー

隅でいいです。構わないでくださいよ。

隅でいいです。構わないでくださいよ。まこ先生による小説、全4巻。丹野いち子先生によるコミカライズ、全3巻。

 

なろう小説にハマりつつあるときに和風ものだー!珍しい!と思い読み始めた作品。最初はコミカライズから入りました。何故ならば、幼男と幼女が出てくるから…!この作品は1話アバンでラストを匂わして、続いて扉絵、そして本編が幼少期から始まる……というタイプの入り方をします(特に転生ものに関してはこの入りは基本テンプレなのでネタバレではないかなぁと配慮なしでいきます)。つまりははじめの方はショタロリに優しいタイプの作品なのです…まんまと釣られたわけです。ありがてぇ…ありがてぇ…。設定も遊女ならぬ遊男という珍しいもので現実問題貞操観念どうなっとんねんというツッコミは横に置きつつなにより遊男見習いたちが可愛いんです…。実際遊男なんてあったらめっちゃくちゃドロドロしそうだけどね。客の女が既成事実を作ろうと画策しまくってそう。そこは常識の異なる世界観ということで考えすぎてはいけない。

 

リアルな話をするとコミカライズはめちゃくちゃ中途半端なところで終わります。おそらく打ち切り。めちゃくちゃ中途半端です。本編に入れてすらないです。なので続きはなろう小説で読みました(文庫は未読です…が面白かったので書き出してます)。感想…………ビックリしました。色々と。個人的にラスト展開のどんでん返しからのどんでん返しはかなり好みでした。あー!そっち?それがそうなってたのね?それはそういうことなのね??っていうのがポロポロと。かなり初期からフラグ蒔いてた感じがあるので(とある発言とか)主なストーリーは最初から決めて書かれていたのかもしれません。これってこういうことかーっていうのを確かめるために三周くらいしました。色々な人の色々な考えが交錯する話は読み応えがあって良いですねぇ。

 

恋愛系・転生ものが好きな方だけでなく、雰囲気的にミステリー好きな方にも楽しんで頂けるかもです。お金とか時間とか余裕が出てきたら文庫でも読みたいです。コミカライズも、またやってくれないかなぁ……。

夜のピクニック

夜のピクニック恩田陸による小説。

私だってたまにはちゃんとしたも小説も読む。

 

ずっと気になってた作品で、最近本を手にする機会があったのでやっと読めました。これは読んで損はない作品。なぜもっと早く読まなかった…?

端的に言ってしまうと歩行祭という夜間をかけて学校から目的までを往復するという行事の中で生徒たちが話してるのを見てるだけの小説なんだけど、いや、それだけなんだけど面白いのよねぇ…不思議なことに。

 

初めはいきなり生徒らの日常に放り出されるので「え?なに?なんかいきなり始まった?」って感じで読み進めてたんですが、段々みんなの人となりとか立ち位置とかが分かってきて深く物語に入り込めるようになってから感情移入したりとか私の年齢も年齢なので応援したくなったりして、物語にめちゃくちゃ振り回されてました。状況描写もリアル(と言うのが正しいのか分からないですが)でその場の空気が感じられてまるで一緒に夜間歩行に参加してるかのよう。上手く言えないけど『分かる』感じです。

 

タイトルを言っただけで周囲の人からオススメされるそんな小説。もちろん私もオススメします。とても良い。また読みたい。

 

 

ちょっとだけネタバレ?

 

誰と誰とは言わないが同窓会で再開して親友と親友は付き合うのかな(もしくは同窓会前に付き合ってた。そしてそれを知って顔を合わせる二人の主人公。)とか想像したりしてる。

この微妙に終わらずに終わる感じは妄想が進むから読後が楽しい。小説はイラストも無いから無限大の可能性…素敵です…。

ラストゲーム

ラストゲーム天乃忍先生による漫画。全11巻。

 

王道で面白い。庶民×金持ち。鈍感×片思い。

読む前はタイトルから何故かカイジみたいなのを想像してました…今考えると花ゆめだろって自分にツッコミを入れたい…。最近完結してない漫画読むと早く続きが読みた過ぎて逆にフラストレーションが溜まることがあるので、完結済の作品を読もうとラストゲームを見始めました。1話がプロローグ的な感じで、あまり見た事のない流れにめちゃくちゃ興味をそそられました。幼馴染設定はたくさんありますがあんまりメインストーリーの時間軸前って描かれないじゃないですか。ラストゲームのメイン軸は大学時代で、…まぁ大学入るまでの導入話数は確かに短いですが……普通ならすぐメイン軸に入って「俺達は昔からライバルで…(以下回想)」みたいなのが数コマで表現されて終わり、たまに過去編が合間に挟まれる。みたいな編成だと思うですよ。ラストゲームは一緒に時間経過を見ていくスタイルで、これだとキャラに愛着湧きますし単純に私がショタロリを愛する者なのでショタロリ時代が見れるのは大変嬉しいので、こういうスタイルとても好きです。そういえば「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」も幼少期から始まるし結構しっかり幼少期を描いてるんですよね。ショタとロリは良いぞ…。

 

ストーリーは根本は幼馴染ラブなので王道になるのかな?キャラもかなり王道な気がします。鈍感主人公+1人相撲ヒーロー、気遣い友達に裏表ライバル…etc。みんな好きですが特に個人的に裏表ライバル(橘さん)が王道中の王道で一番好きでした。あんないっそ見ててスッキリするキャラもそうそういない気がします。女性ライバルキャラって多少ムカつく点あったりするもんですが橘さんは全然ムカつかないですね。柳と九条はライバルキャラが出ても絶対揺るがないですから安心して読めるからでしょうかね。是非とも幸せになってほしい。ラストゲーム世界線にいるモブの私はテレビの前できっと応援していることでしょう…。

 

ストーリーもキャラも王道なのに面白いのは、演出が面白かったり、はたまた設定も王道の中でも上手く足し引き出来てるんでしょうねぇ。専門家ではないので詳しくは分かりませんが、とにかくとても面白い漫画なので読んだことの無い方いらっしゃれば是非読んでみてほしい作品です!

 

 

 

 

星空のカラス

星空のカラスモリエサトシ先生による漫画。全8巻。囲碁漫画!

 

花ゆめには珍しい囲碁漫画。連載当時雑誌で読んでて、途中から雑誌買わなくなったのでコミックスで追いかけました。囲碁ヒカ碁の影響でやってたので(ゲームだけ!激弱!)好きな題材だしモリエサトシ先生の漫画も好きだったので好き×好きの組み合わせで私得。今改めて読み返しても魂が震えるとても良い作品だなぁと思いました。囲碁7割恋愛3割くらい?割合少ないだけでちゃんと恋愛もあるよ!!3月のライオンを読んで棋士の生き様にもっと触れたい方は是非。

 

この作品の一番の良さは画面の表現かなぁと思ってます。キャラクターたちが魂を削りながら、苦しみながら、それでも囲碁を打たずにいられない。ドロドロでキラキラで、苦しくて楽しくて。囲碁にしろ将棋にしろなんにしろ、キャラクターが自分の全てをかけて打ち込む姿を見たとき、その空気に埋もれて自分の息も深く吸えなくて同じ気持ちになれる。そういう時に良い作品に出会えた〜っていつも思います。そんな作品です。ただの少女漫画と思うなかれ。作者の魂も一緒に削れてるのも感じます。前に3月のライオンの巻末書き下ろしかなんかでも羽海野チカ先生も言ってたような気がするけど(魂削ってる云々)。そういう自分を削って書かれた作品ってなんでこんなに心惹かれるんだろうねぇ…漫画に魂が宿るんだろうねぇ…。すごい…。だから漫画って好き…。

 

登場キャラクターも勿論みんな魅力的!1番のおすすめは主人公・和歌の幼馴染のはーちゃん。花ゆめ好きな人ははーちゃん一番好きだと思う(偏見)。好きなシーンは無限にありますが、和歌と鷺坂が二人で新しい棋風に挑戦するときに手を繋いで電車に乗ってるシーン。お互いに支え合ってるというか倒れないようにし合ってる感じが危うくて好き。イチオシエピソードは飯塚さんの話。恋愛ではなく囲碁にかける想いの方。凡人故の苦悩と凡人が故に出来る事。飯塚さんは良い男です。あとこのエピソードでじいさんの想いも語られてます。あー、って感じ。だからといって幼男にはもっと優しく接しなさいと言いたい。

 

余談ですが、昔最終回迎えた頃にTwitterでモリエ先生に「作中の対局の棋譜は全部作ってあるんですか?」的なことを聞いたら「要所要所だけ作ってて全部は作ってない」とのこと。そりゃ全局作ってたら時間も無くなるしストーリーも作り切れないよなぁ。休載量が半端なくなりそう。