さぬき録

過去に観た漫画・アニメ・小説等の記録。個人メモです。

ディアマイン

ディアマイン

高尾滋先生による漫画。文庫版全2巻。

 

おねショタ漫画、というかショタおね?ショタおねからのおねショタ?…どちらにせよ、年齢が故に悩むふーまくんがとにかくツボでしかない…。

最初からラストまでふーまくんの気持ちは一貫しててスッキリ。子供なのに求められているものが子供ではないが故に大人ぶらざるを得ない、でもそれが嫌な訳ではなく、大人になりきれない自分にジレンマを抱える子がほんっっっと好き…!!元からショタもの好きだったけど完全におかげさまでショタに目覚めたと言っても過言ではないです。うん、好きなショタ作品、これを読んだあとに発掘されたものだ。これで目覚めたんだな。ちなみにこの作品、ショタ推し推し〜って感じじゃないからジワジワとショタに目覚められます。元々ショタ好きの素質のある方なら根っこからショタ好きになれるはず。レッツショタ。

ぜひ未読の方に読んでほしい。文庫版は全2巻なので本棚も圧迫しないよ…!テンポもいいからとっても読みやすいよ…!ショタに目覚めるきっかけにもどうぞ!

 

以下、白熱してネタバレあります。

主人公さとこについて。

 

 

ジレンマを抱えたショタって本当に可愛い。そしてそんな彼を支えるヒロイン。

さとこは元々興味がないというか「10歳の婚約者なんてあり得ない。借金のためだ」と思ってたけど、ふーまの人柄を知り段々と受け入れていく。その過程が無駄に意固地になって否定し続けて行く訳ではなくて、日数を重ね、きちんとふーま自身を見て判断しようとする。そこが好き。10歳だから、子供だからというレッテルに対して、確かに最初はそのレッテルで見ていたかもしれないけど、さとこは指摘されたら、反省し考えを改める事のできる強い子。自分の考えってやっぱり変えるの難しいし、人から指摘されたらどうしても反発したくなったりするものだけど(特に世の中的に自分より年下に言われたこととか反発しやすいきらいにあるじゃないですか)、それをせず素直に受け入れるって強くないと出来ない事だと思うんだな。

高校生ゆえの柔軟さでもあるかもしれないけど、どちらかというとさとこ自身が元々持ってる柔軟さだと思われる。というかさとこ自身、元お嬢様なのに貧乏暮らししてたっていう柔軟さを持ってましたね。

周囲の人たちの物語もとてもステキなんだ…。そういえば周りも年の差に悩んだりしてるけど、周りの大人たちが偏見まみれでそういうのを鼻で笑うような人たちじゃないから、とても良いなぁって思う。

 

 

さて、ここまで読んでくれた方はおそらく既読の方だと思うので読み直すきっかけになれば幸いです。文庫版はラストに書き下ろしがありますよ…!成長したさとことふーまが見れます。勧めてくれた先輩ありがとう!まさかこの作品きっかけでショタにハマったとは思ってないだろうなぁ…しみじみ……