ゴールデン・デイズ
ゴールデン・デイズ
高尾滋先生による漫画。
高尾滋先生の作品大好き過ぎる…。
タイムトリップもの。大正時代が舞台。時代特有の服装が和洋乱れた感じ好き。先生の描かれる歴史物?ってほんと空気感がその時代になるからすごいなぁといつも読んでて思う…。現代物のディア・マインはディア・マインの時代の空気だし、マダム・プティはマダム・プティの時代の空気だし。匂いがする。すごい。
むかし花ゆめを購読してた時期に連載してた作品でしたが、当時台詞の言い回しが難しくイマイチ入り込めずそのままスルーしてしまった作品…。あの頃の自分を殴り倒したいくらいには面白かったです。
当時の印象としてBLのイメージがあったのですが、確かに仁は慶光が好きだけど別に身体の関係が云々とか詳しく描かれてる訳でもないし、色々と耐性のついた今にしてみれば「何か問題でも…?」というような感じ。むしろ仁と光也の心の成長とかそれに伴って育まれる友情とかそちらの方がメイン。
また仁と光也だけではなく、周囲の恋模様とかもしっかり描かれてて(特に光也の従兄弟の慶が印象的。)一人ひとりに物語があって、あぁみんな一生懸命生きてる……って思いながら読んでました。
タイムトリップものなので未来はどうせ離れるんだろ…?とか捻くれた考えの元読んでましたがそんなひしゃげた考え要らなかった。彼らの物語を、決意を、見届けてくれ…!って感じです。個人的には仁の行く末がとても好きです。